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LED ZEPPELIN / BEAUTIFUL CONCERT "FINALE" BERLIN 1980 【2CD】

 WENDYレーベル最新作は、ツェッペリン最後のコンサートとなった、1980年欧州ツアー最終日、7月7日ベルリンでのコンサートです。長いツェッペリンの歴史の中、数々の名演を繰り広げてきた4人のメンバーの、これが最後の雄姿。もちろんこれが最後のステージになるとは本人たちも思っていなかったでしょうが、まるでそれを予見しているかのように、情熱的で、切なく、胸が熱くなる演奏で、ツェッペリン・ファンにとっては、ある種の感傷なくしては聴けません。 

 歓声が湧き上がる中、チューニングの音にすら熱狂的に反応する聴衆。そしてそれに応えるべく懸命にプレイするバンド。この熱演は、ツアー最終日ということもあるのでしょうが、評価の定まっていない1980年欧州ツアーにおいては、その出来は白眉であると言えます。前半は通常通りのセットリストですが、後半、特にアンコールでは日替わりで演奏曲が変わるのがこのツアーの特長。初日ドルトムントは「HEARTBREAKER」を「WHOLE LOTTA LOVE」で挟むという変則的なものであるし、ケルンでは「WHOLE LOTTA LOVE」を割愛して「COMMUNICATION BREAKDOWN」、ロッテルダムでは「HEARTBREAKER」単独での演奏など、その日によって曲目を変えている中で、この最終日ベルリンではシンプルに「ROCK AND ROLL」と「WHOLE LOTTA LOVE」で締めくくられています。この「WHOLE LOTTA LOVE」が聴きどころで、延々とインプロヴィセーションが続き、他の日と比べても格段に演奏時間が長い構成になっています。正直言って無駄に長い印象は否めませんが、これが最後のコンサート、最後の演奏曲ということを知る由もないメンバーが、このまますんなり終わらせたくない、願わくば永遠にこの時が続けば良いと思っていたかのような気持ちが伝わってくる、実に感動的な演奏なのです。それは本編最後の「STAIRWAY TO HEAVEN」も同様で、永遠に続くかのような長いギターソロは、まるでステージから去るのを名残惜しむかのようです。 

 内容は、高音質サウンドボード音源をメインに、欠落部をオーディエンスで補完。オープニングのチューニング、「ALL MY LOVE」の後のMC、そして「KASHIMIR」の中間部はもちろん、アンコール待ちのオーディエンス・アプラウスまで、この日のコンサートを完全収録しています。メインのサウンドボードはファースト・ジェネレーションを使用し、高音部分、特にシンバルの響きなど、ダビングを経ると軽減してしまう音域もしっかり収録されており、ガチャガチャうるさいサウンドボードが多いこのツアーの音源の中にあって、素直で自然な音で収録されています。また補完に使用したオーディエンス・ソースも、これだけ単独でも作品として成立するかのような素晴らしい音質で収録されており、補完による違和感も感じません。 

 こんなに長い別れになるなんて、あの時は思わなかった。7月7日最後のコンサート。夢から帰って行った。レッド・ツェッペリンの不動の4人によるフィナーレ。永遠の今が続きならば、本作を聴きながら、一度酒でも飲まないか。フロントジャケットの写真は当日の写真を使用し、美しいピクチャー・ディスク仕様の永久保存がっちりプレス盤。豪華二つ折りデジパック+スリップケース付。 

DISC ONE
01. Tuning
02. TRAIN KEPT A ROLLIN'
03. NOBODY'S FAULT BUT MINE
04. BLACK DOG
05. IN THE EVENING
06. THE RAIN SONG
07. HOT DOG
08. ALL MY LOVE
09. TRAMPLED UNDERFOOT
10. SINCE I'VE BEEN LOVING YOU

DISC TWO
01. WHITE SUMMER - BLACK MOUNTAIN SIDE
02. KASHMIR
03. STAIRWAY TO HEAVEN
04. ROCK AND ROLL
05. WHOLE LOTTA LOVE


CC01

・型番 WENDY WECD-195/196
・販売価格 6,000円(内税)
・在庫数 只今品切れ中です。お問い合わせください