ウェンディ・レーベルの最新作は、1970年9月9日ボストン公演になります。本来は8月に予定されていたフェスティバルに出演の予定が中止になったため、その代替公演として組まれたこの日のボストン公演。記録によるとこの日はギャラの交渉から会場の雰囲気まで、始まりから波乱の幕開けとなったようです。普段よりも増して重装備の警官や警備員が会場に配置され、コンサート自体は素晴らしいものですが、そうした雰囲気を察してか非常にピリピリと緊張した雰囲気が感じられるものとなったのです。 セットリストは1970年の黄金のセット。「移民の歌」でスパークし間髪入れず「ハートブレーカー」につなげ、3曲目には早くも「幻惑されて」が演奏されるなど、息をもつかせぬ畳みかけで聴衆を圧倒しています。途中にアコースティック・セットを組み込み、ジミーのブルージーなギターが炸裂する「貴方を愛しつづけて」、そして長いオルガンソロにいざなわれる「サンキュー」。ボンゾの見せ場は「モビーディック」に、メンバー全員がお祭り騒ぎとなる「胸いっぱいの愛を」。そして最後は火を噴くような「コミュニケーションブレークダウン」で締めくくられます。まさにこの時期の典型的な黄金のセット。事前のトラブルなど意に介さない、素晴らしいステージです。 録音も素晴らしく、全編を通して安定した高音質で収録されています。また既発盤では狂っていたピッチも正確に補正され、この名演の決定盤に相応しいタイトルとなっています。まさに史上最強のライヴ。世界がツェッペリンの魔法にかかったかのような名演です。美しいピクチャー・ディスク仕様の永久保存がっちりプレス盤。日本語帯付。 Boston Garden, Boston, MA U.S.A. September 9 1970 DISC ONE 01. Intro by JJ Jackson 02. Immigrant Song 03. Heartbreaker 04. Dazed And Confused 05. Bring It on Home 06. That's The Way 07. Bron-yr-Aur Stomp 08. Since I've Been Loving You DISC TWO 01. Organ Solo 02. Thank You 03. What Is And What Should Never Be 04. Moby Dick 05. Whole Lotta Love 06. Communication Breakdown CC01