ウェンディ・レーベル第29弾は、『Listen To This Eddie』『Saturday Night's Alright』に続く、1977年LA6連続公演より、3日目バッヂホルダーの日です! タイトルもズバリ『FOR BADGE HOLDERS ONLY』。その音質と内容の素晴らしさは初日エディに匹敵する歴史的な名演。その重要なコンサートが完全盤として3CDいっぱいに詰まってのリリースとなります! この日のハイライトは、なんと言ってもキース・ムーンが飛び入りしてツイン・ドラムを披露するところにあります。まずは「Moby Dick」の際にステージに乱入してマイクを持ち、ボンゾに対し大声で賛辞を贈っています。このキース・ムーンのダミ声にきっと笑ってしまうことでしょう。さらに「天国への階段」の演奏後、もう一度ステージに登場し、ロバート・プラントがドラムに座って軽く叩いている間、マイクに向かってさらに喋りを始め、アンコールの「Whole Lotta Love」と「Rock and Roll」の2曲ではツインドラムを披露!! ジョン・ボーナムとキース・ムーンという二人のドラマーのロック史上まれにみる共演とあいなったのです!! クセとアクのある二人のこと。もうステージ上はハチャメチャで、音数の多いフレーズをたたみかけるジミーの素晴らしい演奏もかすみがちで、この日のアンコールだけはドラムスにいやがおうにも耳がいってしまうことでしょう。それは「天国への階段」でも同様で、穏やかな前半に比べ、感情的で主張の強いドラムスが入ってくると、雰囲気はがらりと一変してしまいます。また、「Kashimir」では曲の構成がムチャクチャになってしまい、ロバート・プラントが合いの手を入れる後ろで、バンドが懸命に曲を立て直そうと、いつもとは違った演奏になっているのも面白いところ。また通常は間髪いれずに演奏される「The Song Remains The Same」と「Sick Again」は、何か機材のトラブルがあったのか、ロバートがMCを入れ時間稼ぎをして、間をおいて始まるという珍しいパターンを聴くこともできます。このように、素晴らしい演奏と、ライヴならではのハプニング、さらにゲストの登場と、このLA連続公演の中でも生演奏の魅力が凝縮されたライヴ・ステージです。 このLA3日目は、音質の良いオーディエンス・テープが残されていることでも有名で、まるでサウンドボードのような高音質オーディエンス録音で、長時間に渡るコンサートをまるまる楽しむことができる、ファンにとって大切な日でもあります。この日は3種オーディエンス・ソースが存在し、メインとして使用しているのはその中で最も音質が優れているソース2。初日エディに匹敵するその高音質は、この歴史的名演を如実に伝えてくれるでしょう。このソース2に生じるカット部分は、その他のソースを駆使して、違和感なく補完されており、通して聴くとまるでノーカットのように聞こえるくらい自然な繋がりとなっています。オープニングのチューニングからアンコールの最後までを過去最長収録。まさにバッジホルダーの決定盤です。ピクチャー・ディスク仕様&日本語帯付。 DISC ONE 01. 永遠の詩 02. シック・アゲイン 03. 俺の罪 04. 丘の向こうに 05. 貴方を愛しつづけて 06. ノー・クォーター DISC TWO 01. テン・イヤーズ・ゴーン 02. 限りなき戦い 03. カリフォルニア 04. 黒い田舎の女 05. スノウドニアの小屋 06. ホワイト・サマー - ブラック・マウンテン・サイド 07. カシミール DISC THREE 01. トランプルド・アンダーフット 02. モビー・ディック 03. ギター独奏 04. アキレス最後の戦い 05. 天国への階段 06. 胸いっぱいの愛を 07. ロックンロール CC01