初登場ライヴにして初登場サウンドボード音源!1969年10月10日のパリ公演になります。会場となったのは伝統あるオリンピア劇場で、この小さいシアターいっぱいに大迫力の演奏を最高の音質で楽しむことができるのです。そもそもこの日はコンサート・ファイルにて“プロによる録音が行なわれた”との記述こそあったものの、それが誰を、或いはどの組織が行なったのか全く不明であり、その音源自体も今まで現存が確認されていませんでした。コンサート・ファイルの改訂版によって、アンコールなしで1時間半に渡ったという当日のセットリストが判明したものの、依然としてその音を聴くことができませんでした。しかし、昨今のリマスター・リリースに加え、ロンドンでの再結成ライヴと、レッド・ツェッペリンが注目を集めている状況の中で、ご当地フランスでテープが発掘され、それがFMラジオで放送されたのです。本作はそのエア・チェックが音源となっているため、まさにハイ・クオリティな音質で聴くことができるのです。残念ながら「Moby Dick」が未収録ですが、それ以外の当日のセットリストは完全収録。しかも曲中のカットもありません。ジャケット写真は表裏ともに当日の写真を使っていますが、特に表ジャケの写真に注目して頂きたいのは、ロバートがマイクを2本使っているという点です。マイク二刀流は、まるで「ムサシ」を歌う冠二郎ですが、これはレコーディングのために2本用意されたそうです。つまり本人たちもレコーディングを意識したパフォーマンスだったということでしょう、ここで聴くことの出来る演奏のテンションの高さは尋常ではありません。この時期のライヴはオープニングが「Good Times Bad Times」のイントロから「Communication Breakdown」に繋がるという珍しいパターンで、ほんの短い期間のみ披露されたアレンジ。今まで他の日でもこのアレンジはオーディエンス録音しかなく、それがこのようなサウンドボード音源で聴くことが出来るのはまさに最高の一言です。初期のツェッペリンの中では、ロバート・プラントのヴォーカルが何より最強で、「Communication Breakdown」といい、「I Can’t Quit You Baby」といい、高音の絶叫が天を突き抜けるように軽く伸びていくのは、中期以降の彼には見られない若さゆえの勢いを感じさせるのに充分。またイントロに重ねて曲紹介が入れられる「Dazed And Confused」における空中戦の数々。ギターの音色を次々に変えて、幻想的な曲世界を空間いっぱいに広げています。何でもこの日はわずかな照明のみのシンプルなステージだったそうで、まさに演奏のみでのガチンコ勝負といえるでしょう。コンサートの最後は長大な「How Many More Times」。曲の冒頭でメンバー紹介が行なわれ、ロバートの掛け声で一気にスパークする展開。この緊張感の連続。たまりません。様々な曲を挿入し、ロバートの有名なキメゼリフ “俺のレモンを絞ってくれい” も登場します。 初登場となる1969年10月10日パリはオランピア公演。しかもプロによって録音されたサウンドボード音源。さらに短期間のみでのアレンジが聴けるというレアなコンサート。様々なリリースがあった2007年ですが、大詰めになって最大のプレゼントが届きました。こんな素晴らしい感動と衝撃は、人生においてそう何度も訪れるものではありません。ぜひ聴いてみてください。ウェンディの特長であるクリア・コーティング・ジャケに、がっちりプレス盤で美麗ピクチャー・ディスク。日本語帯付。 01. Introduction 02. Good Times Bad Times - Communication Breakdown 03. I Can't Quit You Baby 04. Heartbreaker 05. Dazed And Confused 06. White Summer - Black Mountain Side 07. You Shook Me 08. How Many More Times CC01