本格的なデビュー・ツアーとなった1989年北米ツアーから、前半の7月30日ミネソタ州セントポール公演を、サウンドボード・レベルのハイクオリティー・オーディエンス・レコーディングにて収録。開演前のサウンドチェックでいきなり鳴り響くグレッグ・チェイソンのベースに、「Hard Driver」イントロにおけるエリック・シンガーのドラム、そして聴き手の眼前で歌うようなレイ・ギランの立体感あるヴォーカル、全てがライン録音のようなダイレクト感と鮮度で捉えられており、そのリアルさは鳥肌もの。そして本ライヴではレイのパフォーマンスが際立っていて、「Hard Driver」・「Ball & Chain」から高いテンションの歌を存分に披露。「Winter's Call」でも繊細なトーンから突き抜ける高域までしっかりコントロールされており、彼らしいエモーショナルな感性も全開。そしてジェイクのギターと張り合うような「Dancing On The Edge」は壮絶無比。また自分たちの曲だけでは演奏時間を賄えなかった来日公演と異なり、オープニング・アクトとしてサーキットしたアメリカでは約60分のライヴであるため、セットは全て1stアルバムからの楽曲で占められ、統一感も言う事なし。そしてセンシティヴな前半から重厚な中盤、そして突っ走るラストと場面転換が目まぐるしい「Streets Cry Freedom」はライヴのハイライト。さらに同曲からはメドレー的にグレッグのベース・ソロ、ジェイクのド迫力ソロへと流れ込み、約12分間のグルーヴィな演奏をたっぷりと。そしてラストはもちろん「High Wire」で、ここではイントロにジェイクとレイのコール・アンド・レスポンスも行われており、レイの常人離れした声のパワーを改めて実感させられるというもの。 Live at Riverfest, Harriet, St.Paul, MN. 30th July 1989 1. Hard Driver 2. Ball & Chain 3. Winter's Call 4. Dancing On The Edge 5. Rumblin' Train 6. Devil's Stomp 7. Jade's Song 8. Dreams In The Dark 9. Streets Cry Freedom 10. Bass Solo 11. Guitar Solo 12. High Wire Ray Gillen - Vocal / Jake E. Lee - Guitar / Greg Chaisson - Bass / Eric Singer - Drums