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QUEEN / ROCK BUDOKAN 1981 【2CD】

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■1981年武道館公演初日!
■高音質の初登場音源で完全収録!
■クイーンと日本のファンは特別な紐帯で結ばれている。

2011年3月11日、東日本を未曾有の大地震が襲った。地震の規模は日本の観測史上最大で、震源地は東北ながら東京都内はもちろんの事、関西でも揺れを感じたというからその規模の大きさが伺い知れる。被害は地震のみならず、大津波が都市を飲み込み、津波を原因として原発は電源消失するなど、深刻な二次被害、三次被害を誘発しており、その収束はいまだ途上にある。被害の様子は世界中に衝撃的な映像と共に報道され、様々な影響を及ぼしている。そのニュースをテレビで見たブライアン・メイはすぐさまコメントを発表した。「朝起きてテレビを付けたら津波の様子が映っていて涙が出た。僕たちと日本は強い絆で結ばれている。みなさんが一日でも早くこれまでの生活を取り戻し、この悲劇を記憶のはるか彼方へ追いやられるよう愛のメッセージと同情の気持ちを送りたい」。

俗にBIG IN JAPANと呼ばれるアーティストがいる。「日本でしか売れていないアーティスト」を指す用語だが、ベンチャーズやランナウェイズなどがその代表格と言える。その他、日本で最初に人気が出てから本国でもスターになったバンドにチープトリックなどが挙げられる。そしてその中のひとつにクイーンが数えられる場合がある。

前述のブライアンの言葉にあるように、日本とクイーンは特別な紐帯で結ばれている。クイーンは1973年にデビュー以来、数多くのライヴ活動、そしてアルバムを発表、ヒット曲もあり、順調にキャリアを積んでいた。しかし一方でメディアのウケは著しく悪く、ハードロックにしては亜流、当時既に過去の遺物となっていたグラムロックにしては中途半端、重厚なコーラスとダビングを重ねたギターで作り込まれた楽曲は過去に例がなく、どのように扱ってよいかメディアも苦慮していたのだろう。ヒットこそしていたものの、バンドとしての低いままだった。

 そんな中、まるでファンクラブ会報誌のように日本のミュージック・ライフが日本のファンに大プッシュを行なったのである。当時は情報源が限られていた洋楽に関して、ミュージック・ライフの影響力は凄まじく、その甲斐あって、音楽性もさることながらアイドル的な要素も含め若い女性の間で爆発的な人気を博したのである。そんな中、1975年に初来日公演が行なわれたのである。その時の歓迎ぶりは、まさか遠い極東で自分たちの音楽がこれほど受け入れられているとは、何より当の本人たちが一番驚くことになる。これで一気にクイーンのメンバーは親日家となるのである。それもただの親日家ではなく、日本文化を含めた日本自体に興味を抱き、フレディに至っては自宅に日本庭園を造ったくらいのめり込んでいた。また1976年のアルバム『華麗なるレース』には日本語で歌った曲を収録するなど、まさに日本とクイーンは特別な関係で結ばれているといっても過言ではない。

よって来日公演の数も多いのだが、初来日が1975年で、続けて1976年、1979年、1981年、1982年、そしてフレディ存命中最後の来日となる1985年と、10年間に6度の来日公演を行なっているから、その日本での人気の高さが伺えるというもの。このような頻度で来日しているアーティストは他に類を見ない。もう一度言おう。クイーンと日本は特別な紐帯で結ばれていると。

本作に収録されているのは、1980年、4度目の来日の初日武道館公演である。1981年のクイーンは、前年にアルバム『ザ・ゲーム』をリリースし、これはアメリカで最大のセールスを記録。シングルは「愛という名の欲望」と「地獄へ道づれ」の2曲が全米ナンバー1ヒットを記録するなど、まさに黄金期とも言うべき創作がピークに達している時期であった。また同時期に映画『フラッシュ・ゴードン』の音楽も担当している。この両アルバムでは今まで忌避していたシンセサイザーが大々的に使用されていることでも、クイーンの転換期となったアルバムである。ちょうどそのような時期に来日公演が行なわれたのである。場所は武道館のみで5連続公演という、衰えるどころか益々高まるクイーンの人気は日本に確実に根付いていたといえるだろう。本作は、その黄金期のクイーンが全米ナンバー1アルバムとシングルを携えて行なった1981年武道館5連続公演の初日を完全収録したものである。

コンサートは何と「監獄ロック」で開幕する意表を突くオープニングであった。既にビッグ・ネームとなっていたバンドが、しかも数多あるヒット曲を差し置いてカバーで始めるとは驚く。そして2曲目は「ウィ・ウィル・ロック・ユー」なのだが、アレンジをがらりと変えてアップテンポで演奏されるというのが面白い。当時のファンは本当にびっくりしたのではないだろうか。そしてこの来日公演の特長としては、後半のインスト・ナンバーに時間が割かれている点であろう。前述のように『フラッシュ・ゴードン』のサントラを発表した直後ということもあり、ドラムソロやギターソロに続いて同アルバムからの曲をステージでも大々的に披露しているのである。インストとは言っても退屈とは無縁の素晴らしいもので、バンドのテクニシャンとしての側面をこれでもかと見せつけてくれる圧巻の演奏である。そしてコンサートの締めくくりは「ボヘミアン・ラプソディ」はもちろんのこと、最新ヒット曲「愛というの名の欲望」「地獄へ道ずれ」、そして今度はオリジナルに忠実な「ウィ・ウィル・ロック・ユー」と畳みかけるように誰もが知るナンバーが続く。そして「伝説のチャンピョン」で大団円を迎える。なお、ボーナストラックとして、武道館最終日1981年2月18日のサウンドチェックから「愛にすべてを」と「手をとりあって」の2曲を収録している。「愛にすべてを」は結局ステージでは演奏されなかったが、こうしてサウンドチェックでは演奏されていたというのが驚く。そして「手をとりあって」は初日には演奏されなかったものの、最終日の特別曲として演奏されているので、そのためのものであろう。

音源は当時武道館に臨場したマニアが30年以上死蔵していた未発表の初登場音源を使用。その音質はサンプル音源を聴いていただければわかる通り、このような高音質録音が今まで他で一切出回っていなかったのが不思議なほどのクオリティ。しかもノーカットで完全収録というから信じられない思いである。1981年のクイーンの来日公演音源は数多くあれど、殿堂入りのピーチさんは別格として、それ以外で本作を凌ぐものはないのではないか。それくらい、1981年クイーン来日公演の中では最高音質のひとつである。

1981年クイーン来日公演より初日に当たる2月12日武道館公演を高音質の初登場音源にて完全収録。さらにボーナストラックには最終日のサウンドチェックから2曲。クイーンと日本とは特別な紐帯で結ばれている。本作を聴けば、その理由の一端が伺えるのではないだろうか。美しいピクチャー・ディスク仕様の永久保存がっちりプレス盤。日本語帯付。

BUDOKAN HALL TOKYO JAPAN February 12, 1981

DISC ONE
01. Introduction
02. Jailhouse Rock)
03. We Will Rock You(fast
04. Let Me Entertain You
05. Play The Game
06. Mustapha
07. Death On Two Legs
08. Killer Queen
09. I'm In Love With My Car
10. Get Down Make Love
11. Save Me
12. Now I'm Here
13. Dragon Attack
14. Now I'm Here - Reprise

DISC TWO
01. Fat Bottomed Girls
02. Love Of My Life
03. Keep Yourself Alive
04. Drums Solo - In The Death Cell - Guitar Solo
05. Battle Theme
06. Flash
07. The Hero
08. Crazy Little Thing Called Love
09. Bohemian Rhapsody
10. Tie Your Mother Down
11. Another One Bites the Dust
12. Sheer Heart Attack
13. We Will Rock You
14. We Are The Champions
15. God Save The Queen

SOUNDCHECK Febuary 19, 1981
16. Somebody To Love
17. Teo Torriatte (Let Us Cling Together)


CC01

・型番 shakuntala STCD-064/065
・販売価格 4,000円(内税)
・購入数