ウェンディ・レーベルの最新作は、1970年3月7日モントルー公演になります。モントルーといえば翌1971年、1972年にもツアー直前ウォーム・アップ・ギグが行なわれたことで知られていますが、そのきっかけとなったのがこの1970年モントルー・ジャズ・フェスにおける会場の素晴らしい雰囲気だったのではないでしょうか。ツェッペリンのメンバーは初めて演奏したこのモントルーに心を置いてきた(I LEFT MY HEART IN MONTREUX)、それくらい、ここで聴くことのできる開放的で密度の高い演奏には言葉を失うくらい圧倒的な迫力を感じます。 ボンソワール!というフランス語での挨拶に始まり、充実した若きレッド・ツェッペリンの勢いそのままに突っ走る演奏が堪能できるコンサート、それがこのモントルーです。このコンサートはアナログ時代から高音質オーディエンス音源の存在が有名で、本作もやはりメインはこのソースを使っています。このオーディエンス・ソースに未収録の部分は、サウンドボード音源にて補完し、過去にリリースされたどのタイトルよりも長い収録となっています。 オーディエンス音源の音質が良過ぎることと、サウンドボード音源の音質がいまひとつなこともあって、既発盤でも同様にオーディエンス音源がメイン、それをサウンドボード音源で補完という手法がとられているものが多いのですが、本作ではさらに細かく丁寧な補完作業が行なわれており、「WE'RE GONNA GROOVE」のちょっとしたカット部分など、従来違和感のあった編集個所もかなり緩和されています。 また、本作の最も大きな特長は、既発盤では途中までしか収録されていなかった「WHOLE LOTTA LOVE」が初めてサウンドボードで完全収録されている点です。既発盤では途中までの収録だった「WHOLE LOTTA LOVE」を演奏終了後の“メルシーボーク―”というロバートの挨拶までまさに完全収録。もちろん音質はメインのオーディエンス・ソース、そしてサブのサウンドボード・ソースよりも落ちますが、それでも十分高音質なサウンドボードにて収録していることは、既発盤を所有の方にも大きな魅力となる収録ではないでしょうか。 今まで不完全だった「WHOLE LOTTA LOVE」が初の完全収録となる名演モントルーの決定盤。表ジャケットと裏ジャケットは両面ともに当日の写真を使用。美しいピクチャー・ディスク仕様の永久保存がっちりプレス盤。日本語帯付。 DISC ONE 01. We’re Gonna Groove 02. I Can’t Quit You Baby 03. Dazed And Confused 04. Heartbreaker 05. White Summer - Black Mountain Side 06.Since I’ve Been Loving You DISC TWO 01. Organ Solo 02. Thank You 03. What Is And What Should Never Be 04. Moby Dick 05. How Many More Times 06. Whole Lotta Love CC01