1973年欧州ツアーはツェッペリンの最も充実した時期と言われ、演奏の力強さ、メンバーのノリといったものが、特に輝いていた時期として人気の高いツアー。夏のアメリカンツアーからツアー自体が巨大化してしまってからは、いくぶん定型となってしまったコンサートにあって、この春の欧州ツアーはステージで比較的自由に振舞う事が出来た最後のツアーといってもいいでしょう。 このウィーン公演を聴いて感じるのは、非常に充実した時期であるという点です。バンドは激しく一瞬の弛緩ない素晴らしい演奏を展開しており、聴く側を圧倒します。MCの静寂が演奏と同時に大迫力で打ち破られる瞬間の緊張感、これぞ全盛期と言っても過言ではありません。本作は複数のオーディエンス・ソースとサウンドボード・ソースを駆使し、このコンサートの最長収録を実現しています。爆竹が撃ち鳴らされ、緊迫した中で始まるコンサート。最も音質の良いとされているオーディエンス・ソースのカセット・マスターをメインに据え、「The Song Remains The Same」と「The Rain Song」は別のオーディエンス・ソースにて補完。 「Dazed And Confused」の途中からがサウンドボード・ソースになります。不完全ながらサウンドボードソースが散見される1973年欧州ツアーにあって、このウィーン公演は群を抜いて高音質のサウンドボード音源が残されており、クリアかつ迫力あるバランスのとれた音像は一聴に値する特別なもの。「Dazed And Confused」の後にはロバートが突然ビートルズの「Happiness Is A Warm Gun」を口ずさむ一幕もあります。 「Whole Lotta Love」の前半もオーディエンスソースながら、途中から最後までがサウンドボード・ソースになります。「Heartbreaker」には激しいリフの応酬によるジャムふうのイントロがつけられた珍しいバージョンとなっており、その勢いを曲に繋げるという粋なアレンジとなっています。 ウェンディ・レーベル最新作は1973年欧州ツアーより、3月16日ウィーン公演を、複数のオーディエンス・ソースとサウンドボードを駆使し、過去最長収録。美しいピクチャー・ディスク仕様の永久保存がっちりプレス盤。豪華二つ折りデジパック+スリップケース付。 DISC ONE 01. Rock And Roll 02. Over The Hills And Far Away 03. Black Dog 04. Misty Mountain Hop 05. Since I've Been Loving You 06. Dancing Days 07. Bron-Y-Aur Stomp 08. The Song Remains The Same 09. The Rain Song DISC TWO 01. Dazed And Confused 02. Stairway To Heaven 03. Whole Lotta Love 04. Heartbreaker CC01